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2008年6月13日金曜日

1973年3月 埼玉、上尾事件

 1973年3月13日、国鉄労働組合と国鉄動力車労働組合の順法闘争に反抗した利用客が国鉄高崎線上尾駅で起こした集団暴動事件。
 第一次ベビーブームにより通勤客は激増していた。その中で法規を遵守しながらのダイヤ運行は不可能に近い状態で取り扱い違反は恒常化していた。それを逆手に取って、運行に支障をきたす目的で法規遵守を行うという反抗運動が行なわれていた。運転士は停止や徐行を繰り返し、ダイヤは崩壊状態であった。
 その日もダイヤは乱れており、電車は遅れ、ホームには3000人以上の乗客で溢れ、電車に乗れない乗客も発生していた。そんな中で列車の運行打ち切りを行う旨の放送をしたため、乗客が運転席に詰め寄り、身の危険を感じた運転士は業務を放棄した。
 当然、列車は運行できず、約10,000人の乗客達は暴徒と化し、停車中の列車を破壊し、駅の施設も破壊しだした。
 混乱を収めるため機動隊員がも出動したが、人数の少なさから、睨み合って牽制するしかできなかった。
 結果、上尾駅は約11時間不通となり終日ダイヤは混乱した。

【動画】国電乗客暴動

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